オペレーターの技術に個人差が出やすいといわれる穴掘建柱車。ベテランの方の中には自己流の操作をするケースも少なくありません。勘ちがいや誤った操作は事故のもと。まちがえやすい事例を集めてみました。

オーガー格納ワイヤの交換には純正品を使い、取り付け位置をまちがえないこと

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オーガー格納ワイヤが劣化・損傷した場合に他のワイヤで代用すると、切れやすくなったり、うまく巻けないなどの不都合が生じます。また、純正品のワイヤを使用する場合には、ブーム側に圧縮止め、オーガー側にワイヤ編み込み部がくるようにしてください。

掘った穴を利用してオーガーのピンをセットする

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スライドさせたオーガーを地上で格納しようとすると、ブレードに足をかけなければならず、足を滑らせて怪我をする危険があります。掘った穴にオーガーを差し込み、落ちないように両側からかいものをしてピン操作すると安全にセットできます。

ワイヤガードはハシゴではありません。けっして登り降りしないこと

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ブームの上面にあるワイヤガードを使って登り降りするのは危険です。人間が乗るような強度がないばかりか、足を滑らせたり、ブーム伸縮でアウターとインナーのガードが重なり、手足をはさんでしまいます。けっして登らないでください。

穴掘建柱車の操作には二つの運転資格が必要です

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穴掘建柱車の操作には、穴掘り・建柱・抜柱作業に必要な車両系建設機械基礎工事用技能講習を修了、または穴掘建柱車運転のための特別教育を修了していることが必要です。また、トランスや電柱等の重量物の吊り上げ作業(荷役作業)には、小型移動式クレーン運転技能講習を修了していなければなりません。

本ページの内容はアイチコーポレーションが発行する情報誌「CABIN」から転載したものです。
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