どんな作業でも慣れてきた時が一番危険といわれます。トラッククレーンの操作も同じ。ある程度経験すると、次第にカンに頼るようになりがち。そんな時は黄信号。基本を忘れないことが安全の第一歩です。
荷が接地面から離れたら吊上げ作業を一旦停止し、状況を確認する
![ka06_01](https://www.aichi-corp.co.jp/hubfs/aichi-corp.co.jp/files/service/forsafety/forsafety_crane/ka06_01.gif)
クレーン操作の一番の基本がこの地切り点検。荷の重さが定格荷重内にあるか、荷振れはないか、荷の重心に玉掛けされているか、アウトリガが浮いたり、地盤が沈んでいないか等を確認してから次の動作に移ってください。
地切りを一気に行なうと、転倒や荷崩れの危険があります。
地切りを一気に行なうと、転倒や荷崩れの危険があります。
荷の引寄せ、斜め引きは禁物
無理のない位置にクレーンをセット
![ka06_02](https://www.aichi-corp.co.jp/hubfs/aichi-corp.co.jp/files/service/forsafety/forsafety_crane/ka06_02.gif)
荷の引寄せ、斜め引きを行なうと、接地面との摩擦が加わり、荷重が増します。ブームを曲げたり、地切りした瞬間に荷が内側に振れて人や車にぶつかる恐れがあります。定格荷重内でまっすぐ巻上げられる位置にクレーンをセットしましょう。
吊荷の下に入らない
ブームの延長線上に立たない
![ka06_03](https://www.aichi-corp.co.jp/hubfs/aichi-corp.co.jp/files/service/forsafety/forsafety_crane/ka06_03.gif)
万一、吊荷が落下した場合、被害にあわないために、吊荷の真下付近に立ち入らないようにしましょう。また、ブームの延長線上もクレーンが転倒した時に事故に巻込まれる危険ポイント。合図者はブームの左右どちらかにずれて、クレーンの運転者からよく見える位置に立つようにしてください。
安全装置は正しく使う
決して無効にしない
![ka06_04](https://www.aichi-corp.co.jp/hubfs/aichi-corp.co.jp/files/service/forsafety/forsafety_crane/ka06_04.gif)
クレーン作業で注意しなければならないのはオーバーロード。モーメントリミッタのスイッチを切ったり、過巻警報装置やフック外れ止めを無効にするのは絶対にやめてください。安全装置は尊い命を守るためについているのです。
本ページの内容はアイチコーポレーションが発行する情報誌「CABIN」から転載したものです。
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